メディアや日常会話でもよく聞く病名、家族、友達など身近な人間も発症している。
珍しくもない病気という認識はしていました。もとより腰痛があり、今考えると軽いヘルニアが出ていたのでしょう。度々、坐骨神経痛に悩まされていました。ただ、その頃はひどい筋肉痛だと思い込んでいたのでまさか神経性の痛みとは夢にも思わずちょっとの腰痛は気力と精神力で補えと日々運動三昧、痛いのはがんばっている証拠と無理を重ねていました。
この時点で、すでに体は限界を越えていたようです。悪いことは重なるもの、突然母が入院、自分も同時に腰痛が発症しストレスがピークを迎えた日でした、ストレッチで体をひねった瞬間に足の付け根に電気が走ったような痛みが発生、その数時間後階段を登ろうと一歩踏み込んだ瞬間に太腿に高圧電流が流れたような痺れと痛みを感じそのまま歩けなくなりました。30分くらいで痛みは引いたのですが歩いてもなんだか力がはいらず、足裏にばねがついているような奇妙な感覚が残りました。足を持ち上げようとすると、意思とは関係なく腰の位置までどーんと上がってまったくコントロールがきかない。
まず疑ったのが脳梗塞でしたが病院にはいかず帰宅。足は冷たく触感も弱かったですが、歩行は可能なのでバレエのレッスン参加(今考えると無茶苦茶です)、普通の生活を送っていました。悪化したのは発症3日目のバレエで腰をひねった瞬間にバリバリと左足がしびれ動けなくなりました。
この痺れはひどく歩行に杖が必要なほどでした、しかも一向に収まらない。
整形外科でヘルニアのテストをしても「ヘルニアではない」と断言されました。2週間後に撮ったMRIでヘルニアと診断されましたが、治療するすべもないとの判断でビタミンb12と痛み止めを処方されて終了。
1ヶ月間3ヵ所の整形外科を渡り歩き、最後の専門医に「治る人もいるが、あなたが治るかはわからない」と宣言され、痛みもさることながら、医師の言葉に精神的ダメージを受けうつ状態になりました。痺れは出たり入ったりを繰り返しただただ、治るということだけを信じて過ごすだけの日々でした。左足のふくらはぎの内側の触感はなかなかもどらない、左足親指の脱力もなかなか回復しない、このまま回復しないのでは不安になるばかりです。左足の痺れで杖が必要な状態は約2ヶ月ほど続きましたが、三ヶ月目には痛みや痺れの発生の頻度も減っていきました。気持ちを切り替えるのも必要なので無理しない程度にバレエにも復活。
その後、カイロプラクティックをすすめられ、マッケンジー体操を日常に取り入れるころには日常生活は通常通り行えるほどに回復していました。
不安と痛みに苦しんだ半年でしたが、椎間板ヘルニアを発症することで学んだことも多かったです。体は不調を訴えるので痛みが出たら体を休める、ストレスは腰に影響がある、整形外科は絶対ではない、安易な牽引は悪化させる気がします。とにかく椎間板ヘルニアの治療は時間が解決する場合が多いので、不安にならずに体を休めて回復を待てば大丈夫だと思います。