夏の室内温度上昇対策として、屋根に断熱塗料を塗る方法があります。断熱塗料と聞けば普通の人なら熱を通さなくして室内温度が上がるのを防げると言った印象を受けるのではないでしょうか。実は一般的に断熱塗料と言われていても実際は遮熱塗料ということがありますので、違いについて説明します。
断熱塗料は熱をため込んで室内に熱が伝わるのを防ぎます。逆に室内の熱も外に逃げないので室内の温度を一定に保つ効果が期待できます。
遮熱塗料は熱を反射して温度上昇を防ぐので夏に室内の温度が上昇するのを防ぐ効果が期待できます。効果が違うので同じものと勘違いしないように注意が必要です。
温度上昇を防ぐといっても劇的な効果が有るわけではありません、建物の構造によって効果が違いますので、塗装する場合は確認が必要です。例えば屋根裏があるところに断熱塗料を塗ってもあまり効果が期待できません。
なぜなら、屋根裏の空気に断熱の効果があるからです。空気の熱伝導率が非常に小さいため、こういったところに断熱塗料を塗っても効果を期待できません。逆に屋根裏がない部屋は屋根の暑さが直接部屋に伝わってしまうので、屋根に断熱塗料を塗れば効果を期待できます。
断熱塗料や遮熱塗料は開発が進み色々な商品が販売されてきていますが、断熱塗料と遮熱塗料では価格の差があります。実際には施工費用が必要になるので一概には言えませんが塗料の価格を知っていればどちらを選ぶかの参考になりますので是非確認して下さい。
耐久年数にも違いがあります、普通の塗料と比べればどちらも長いので費用を掛けてもメリットがあります。
断熱と遮熱の違いについてお判り頂けたでしょうか、それぞれの違いでメリットがありますので最適な方を選んで下さい。